アダラートとグレープフルーツを含む食品とクエン酸

近年日本では食事等が欧米化していき、それに伴いメタボリックシンドロームが増加傾向となっています。それが原因で生活習慣病となることも多くなってきています。その生活習慣病の代表例として高血圧症が挙げられます。血圧が140/90を超えると高血圧症となります。高血圧症治療では運動療法や食事療法など生活習慣の改善指導が行われます。しかし治療で何より優先されるのは降圧剤による薬物療法です。
降圧剤には様々な種類のものが存在しますが、アダラートはこの中でも古くから使われている薬の1つで、現在でも臨床現場で盛んに使用されています。アダラートはカルシウムブロッカーと呼ばれ、血管平滑筋のカルシウムチャネルを阻害することにより、血管平滑筋を弛緩させ血管が拡張し、結果として血圧が下降します。
アダラートとグレープフルーツを含む食品の併用に関してですが、グレープフルーツを含む食品はアダラートを代謝する酵素のCYP3A4を阻害する効果があります。これによってアダラートの有効成分のニフェジピンの血中濃度が想定より高くなってしまい、効果が強く出すぎてしまう恐れがあります。アダラートの効果が強く出ると、低血圧症状であるめまい、ふらつきの他、頭痛、顔面紅潮といった副作用が現れやすくなります。アダラート服用中にはグレープフルーツを含む食品の摂取は控えるようにしましょう。
またクエン酸シルデナフィルとの併用に関してですが、クエン酸シルデナフィルはホスホジエステラーゼVを阻害することで血管を拡張させ、勃起不全症(ED)の治療に広く使用されています。アダラートとクエン酸シルデナフィルは違った機序で血管を拡張させるため、相乗効果を生み出し、過度に血圧が下がりすぎたり、頭痛がすることがあるので注意が必要です。