アダラート服用による手足のしびれや歯肉肥大の副作用

高血圧は血液が凝固したり、血栓ができることで血液が上手く流れず、無理に流そうとして圧力がかかる状態のことを指し、結果的に動脈硬化によって脳卒中や心筋梗塞などの原因となる病気です。また、十分な血液量が送られなくなるため、心臓に栄養が届かずに胸に激痛が走る狭心症も併発することがあります。こうした高血圧や狭心症の治療に用いられるのが、アダラートと呼ばれる降圧剤で、成分名をニフェジピンとしてカルシウム拮抗薬に分類されます。カルシウムは骨の成分として有名ですが、血管の収縮にも密接に関与しており、血液の流れを調節するシャッターの役割を持つ平滑筋の中に、カルシウムが流入するための受容体が存在しています。カルシウムが流れ込むことで平滑筋が収縮され、血液の流入量が制限されるため血圧が上昇する仕組みとなります。逆にカルシウムの流入を抑えると平滑筋が弛緩することから、アダラートはこの効果を狙って受容体を阻害する作用を持ちます。その結果、血液の流れが良くなって、上昇する血圧をコントロールできるようになります。カルシウム拮抗薬は降圧剤の中でも安全性が高いものと言われていますが、アダラートは手足のしびれや歯肉肥大の副作用が出やすい傾向にあるようです。手足のしびれは末梢の血管を広げることで、しびれだけでなく冷えを感じる人もいます。また、歯肉肥大は顕著に出ることが多く、少し腫れるだけなら問題はないのですが、肥大化した歯肉が歯を覆い尽くすこともあるようです。原因ははっきりとは分かっていませんが、カルシウム拮抗薬によって活性化された歯肉内の線維芽細胞が、基質を大量に産生するためではないかと言われています。歯磨きの際に歯肉をマッサージするように磨くことで、ある程度の軽減は可能なようですが、どちらにしても症状が出た場合は医師に相談する必要があります。