アダラートだけで済まないグレードの高い肺動脈症患者

高血圧は血圧が正常値よりも高くなってしまっている病態であり、その状態を長く保ってしまうことが多くの疾患のリスクにつながります。そのため、どのような原因であっても降圧治療を行うというのが基本方針となり、薬物治療によって血圧を正常域にまで下げるということが試みられるのが一般的です。その際に用いられる治療薬として有名なものがアダラートであり、カルシウム拮抗薬として高い効果を発揮することが知られています。しかし、誰にでもアダラートの単剤仕様で良いかというと必ずしもそういうわけではありません。高血圧の度合いも人によって異なり、アダラートに対する応答の良さにも個人差があります。また、肺高血圧症のようにアダラートが適応とならないケースもあります。肺高血圧症は難病に指定されているものであり、その改善には外科的手術が行われるのが一般的です。肺高血圧症のような二次性高血圧ではなく、明らかな原因疾患が特定できない本態性高血圧の場合にはアダラートのような一般的な治療薬が用いられますが、どのように使用するかは高血圧のグレードにも依存します。高血圧はその血圧の高さによってグレードに分類されており、グレード1からグレード3に分類されています。そのグレードが大きいほど、より強力に降圧治療を行わなければならない状況にあり、アダラートを単剤で使用しても十分な降圧効果が得られないことがあります。そのため、グレードの高い高血圧患者に対しては多剤併用を行っていくということが一般的に行われています。作用メカニズムの異なる治療薬を複数用いることによってより高い降圧効果を発揮させるというのが多剤併用療法であり、それによって正常な領域まで血圧を下げることができるようになっています。